2014年8月7日木曜日

対露外交 火中の栗を拾う時

ウクライナ問題に対する対ロシア制裁への報復としてロシアが発表した農産物の輸入禁輸措置に日本が含まれていなかった。これに日本はどのような反応をすべきでしょうか?

もちろん、ロシアとしては米国-EU-日本の連合から、日本を突き崩しに出ていると解釈することも可能でしょう。しかし、そのような評価だけで終らせるべきか?対中国との敵対関係を踏まえ、日本としては極めて難しい判断をしなければならない。

そもそもロシアが完全に悪なのかと言えば、そんな事はないわけです。そもそも大国たるロシアのおひざ元であるウクライナで挑発行為を仕掛けたのはアメリカが最初なのです、多少でも世界情勢の力学を知る人物なら理解できるほど単純な事です。もし日本が同じ立場だったら何を思うでしょうか?沖縄で中国がしている工作と同じ事をアメリカがしているのです。何という薄汚れた世界であることか。

とはいえ、たとえ欺瞞に満ちたルールでも、世界はそれに従って動くのが暗黙の了解です。

願わくば、ロシアと世界の仲裁に日本が出るべきだ。
極めて難しいのは百も承知です。
しかし、外務省の真の実力を内外に示す絶好の機会です。

火中の栗を拾うなら、今しかない。