2014年9月24日水曜日

NHK大河ドラマ ウソっぽい台詞

ときどきNHKの大河ドラマを見る事がありますが、以前からどうも気になる台詞があります。先日も軍師官兵衛で主人公官兵衛が秀吉に言った言葉「民は疲弊しております」。

なぜか大河ドラマの主人公は「民の幸福」「民のため」というセリフを使うのですが、どう考えても戦国時代の武将は民のことなど二の次に決まっているのであり、徳川家康が言ったという「民は生かさぬよう、殺さぬよう」が実に的を射た表現だと思うのです。それくらいじゃないと、勝ち残れない。

とはいえ、ドラマの中で主人公の武将が「民は生かさぬよう、殺さぬよう」とか言うと、視聴者が仰天して、腰を抜かし、NHKに抗議電話が殺到するでしょうから、無理でしょうけど。なら、「民のため」とか言わなきゃいいのに。どうも安っぽいというか、リアリティが崩壊する。

しかも、豊臣秀吉が主人公の時は、秀吉がいかにも素晴らしい人物であるかに描き、それで「民のために」と台詞を言うわけですが、官兵衛が主人公になると、突然に秀吉が「とんでもねえ大馬鹿野郎の悪人」になり、官兵衛が「民のため」とか言って戒める。わけがわからん。

一度、右も左も全部悪人という大河ドラマを作って欲しいものです。超話題作になりますよ。NHK潰れるかも知れませんけど。