2014年9月23日火曜日

イスラム過激派 利用されるだけ

ISIL(イスラム国)の過激派は欧米に利用されるだけじゃないかと思います。武力闘争で建国できる時代は、第二次世界大戦後に欧州が戦争により弱体化し、アジアで民族独立の炎が燃え上がった、あの頃で終わってしまったのではないでしょうか。

中東のイスラム圏の人々には同情を禁じ得ませんが、しかし武力闘争はまずい。国際世論において支持される強硬手段は「民主化デモ」だけですから、これを計画して実行すべきでしょう。大衆運動としての革命でなければ、世界から孤立してしまうだけです。

中東には「石油」という武器がある、これは莫大なカネを生みます。このカネを使い、武力ではなく、謀略によりイスラムの立場を強化すべきでしょう。そのためにも、まずはこの石油利権を一部の富裕層が独占している状況を打破せねばなりません。手順としては、まず中東の民主化が不可欠と思います。

武力闘争は派手で英雄的ですが、これは格好の餌食にされます。むしろ白人はそれを待っているのです。戦争の大義名分ができるのですから。敵が謀略を仕掛けてきた場合でも、武力を行使する大義名分はないですから、これを殲滅することはできません。しかし、敵が武力を行使すれば、武力によって殲滅することが許される。最終的には湾岸戦争のように、地上軍を派遣して蹂躙することが「正義」となるわけです。

世界は謀略で動くのですから、戦略の再考が必要ではないでしょうか。