2014年9月13日土曜日

経営学は社会主義にとって重要

なぜ社会主義国が失敗したのか、その資料をあつめて考察しようと考えています。失敗の原因として、経営学(マネジメント)が無かった、という事もひとつあるのではないかと思います。

社会主義ではおそらく、ろくなマネジメントが無かったのではないかと思います。マネジメントは企業経営の論理として資本主義社会で発展したものですから、社会主義体制下では進歩しなかったのではないかと思うのです。しかし、マネジメントは単に労働者を搾取してカネを儲ける手法ではありません。システム工学なのです。

そしてマネジメントはおカネの運用だけでなく、業務分掌、業務システム、組織構成、組織員の教育、モチベーション管理など極めて多岐にわたり、総合的にシステムを運用するノウハウの総体です。書店に行くと、くだらない経営書も山のようにありますが、しかし、論理的・体系的に優れ、実践において成果を出している理論もあります。労働生産性やモチベーションなど心理学も学問として研究されました。

好むと好まざるとにかかわらず、現代社会は資本主義ですから、政治においても経営理論を知らねば話にならないでしょう。ですから、労働組合や社会主義的な方向性をもつ政党においても、いかに経営を熟知しているかを問われると思います。また、実際に社会主義的な社会の実現を目指す場合においても、経済は「システム」ですから、経営学の知識の応用ができるか、できないかでは、天地の差が生まれる気がします。

社会主義には社会主義のマネジメントがあるとの考えもあるかもしれませんが、少なくとも、歴史において、どの社会主義国も運営に失敗した以上、そんな優れたマネジメントが存在していなかったことは事実なのではないでしょうか。