2014年10月16日木曜日

国の借金は「返済」ではなく「相殺」する

最近まで財政再建は断固反対だったのですが、方針を転換して、財政再建に賛成することにしました。ただし、その基本的な方針は、「国の借金は「返済」ではなく「相殺する」」という事です。

経理を多少でも触ったことがあれば、相殺の意味はわかると思います。相殺とは債権と債務を帳消しにして処理する事です。経理では普通に行われますので、違和感はありませんね。そうです、国の負債を個人や企業の資産と相殺して処理するわけです。

多少でもバランスシートの知識があればわかりますが、そもそも、政府の負債の裏返しが個人や企業の資産であるわけです。政府の負債を減らす(財政再建)ということは、理論上、個人や企業の資産を減らす以外に方法はありません。経理とはそういう仕組みなのですから。

したがって、「借金を返済する」という表現は不自然です。「借金を資産と相殺する」のが正しい。すると、消費税などフローへ課税するのは不自然であり、預金などストック(資産)に課税する方が正しいやり方であることがわかりますね。

で、財政再建をどうするかといえば、以前にも書きましたが、預金課税です。個人の預金、企業の預金に税を掛けます。この税金は、ストックに課税する方式のため、景気変動には左右されず、極めて安定した財源となります。あくまでも、負債は資産と相殺する、という方針です。

消費税の増税は、財政再建を阻害するので中止します。増税による景気低迷のため、かえって他の税収が減るからです。むしろ、預金課税を行うと同時に、消費税を減税し、景気回復による税収増を図るべきでしょう。つまり、

財政再建のためには、

①消費税を減税して景気回復による税収増
②資産(預金)に課税して政府の負債と相殺する

やりましょう!財政再建。