2014年12月16日火曜日

政党の空白地帯は「左派+国防」にある

どのような政党が新たな受け皿となり得るか?それを考えるヒントとして、マトリクス分析をしてみると面白いです。

マトリクスの2軸については、①資本主義かポスト資本主義か②国防強化か非軍事化か、の二つに対する取り組みの度合いで評価します。なお、資本主義の対立概念として社会主義ではなく「ポスト資本主義」としたのは、資本主義に代わる経済体制が社会主義とは限らないからです。

結果として生まれる4つの領域において、既成の政党が存在するかを確認します。文字だけで表現するのでわかりにくいのですが。

A.資本主義&国防強化
  自民党、次世代の党

B.資本主義&非軍事化
  公明党、維新(いずれも国防に関しては中立に近い)

C.ポスト資本主義&非軍事化
  共産党、社民党、民主党(民主は中立に近い)

D.ポスト資本主義&国防強化
  なし

考えてみると、D領域つまりポスト資本主義かつ国防強化を訴える政党は無いのです。簡単に言えば、左派で国防強化を訴える政党は無いという事です。左派と言えば、すべて非軍事化です。

なお、②の軸として取り上げた「国防」に関して、国防のかわりに「原発」や「親・中韓」「歴史問題」に設定しても、似たような傾向が出ます。つまり、非軍事化、反原発、親・中韓、歴史問題は「セットになって現れる傾向」があるような気がします。従って、今までにない政党の空白地帯を埋める新たな政党の要件としては、

①ポスト資本主義(現代の資本主義に代わる経済)
②社会保障の充実と格差解消
③国防強化(憲法改正、防諜政策含む)
④歴史認識における毅然とした外交
⑤原発の即時撤退ではなく、逓減と廃止。

これかなと、思うわけですが、何しろ、これは自分の理想とする方向性だったりするわけです。つまり我田引水ですねw。