2014年12月29日月曜日

社会主義への固定観念は古すぎる

資本主義を批判すると「じゃあ社会主義になった方が良いのか」と単純な事を言う人がいますが、そんな簡単な話なら誰も苦労しませんよね。経済システムが資本主義と社会主義に明確に二分化できるわけではないですし、そもそも社会主義って何なのか、単純明快な定義はありません。多くの場合、社会主義と言えば「あんな国か」というイメージでしか理解していないでしょう。かくいう自分もそんな程度なんです。

では、社会主義に対する固定観念、ステレオタイプな社会主義像とは何でしょうか。なんとなく挙げてみるとこんな感じでしょうか。

①行動の自由が無い
②言論・宗教の自由が無い
③私有財産が無い
④職業選択の自由が無い
⑤非効率的で競争が無い
⑥サービス業の対応が最悪
⑦物不足や貧困

ちょっと考えただけなので、この程度ですが、まだまだあるかも知れません。しかしまあ、ろくなイメージがありません。このようなダークなイメージ形成に最大の影響を及ぼしたのが「ソビエト」と「中国」でしょう。おかげで、多くの人々に対して、脱・資本主義を目指すことに対する漠然とした不安感を抱かせる事に繋がっていると思います。「ああなってしまうよりは、資本主義の方がマシ」。

しかし、少し冷静に考えればわかりますが、これらは社会主義の必要条件でもなければ、結果として導き出される必然的な姿でもありません。その原因は「一党独裁」により「すべてを中央が管理する」という「巨大な官僚制」にあると考えています。社会主義でなくとも、そういう国はいずれそうなるでしょう。もし、それが社会主義だというなら、社会主義は止めた方が良いです。

では、なぜ「一党独裁」により「すべてを中央が管理する」という「巨大な官僚制」が経済的な破たんをもたらすのか?おいおい考えてみたいと思います。