2014年12月31日水曜日

韓国の家計は借金漬け?

韓国の家計の債務が1000兆ウォン(約100兆円)を超えたと騒いでいるし、なんか「ほらみろ韓国経済破綻」みたいな事を言う人が居るので、韓国の家計はそんなに悲惨なのかと思って調べたら、全然そうじゃなかったです。

というのも、債務とはいっても「純債務」ではないからです。韓国の家計は、債務以上に資産を有しているため、韓国の家計部門の資産はあくまでもプラスでした。何のことはありません。「日本の借金は1000兆円を超えている、タイヘンダー」とパニックを起こしている人と大差ありませんね。「純債務」という考えが欠落してます。もちろん、韓国で借金を負う人が増加している傾向にある、という事は好ましい事ではないでしょうけど。

政府のバランスシートから言えば、債務が1000兆円あっても、資産が600兆円以上あるので、純債務としては400兆円程度です。そういうと、「資産と言っても売却できない資産は意味なし」という人が居ます。そういう裏の話をするなら、債務の方も、国債のほぼ100%を日銀が買い取ってしまえば「金利返済の必要が無くなる」わけですから、その方法で対抗いたしましょう。蛇の道は蛇。

話がそれましたが、ネットで負債・債務について調べると、とにかく出てくる数字は純負債ではなく、あくまでも負債です。資産も同じで、純資産の数字は出てこない。そのため、韓国の国家のバランスシートがどうなってるのか調べても、結局何もわかりませんでした。ちなみに韓国の純負債(対外債務)は約4600億円でした。

統計上のマクロ数値というのは、調べてもなかなか出てこないんですよね。特に元データが。だから、他の人の引用数字をまた引用してしまう事が多い。でも、これを的確に迅速にできないと、思考がスムーズに進まないので弱ります。