2014年12月5日金曜日

自公が圧勝の予測 サプライズ政策が必要

衆議院選挙の情勢分析を各新聞社が行ったそうですが、その結果は「自民・公明が300議席に達する圧勝か」という内容で驚きました。マスコミがあれだけ「アベノミクス叩き」を繰り広げていたので、自民党が苦戦するかと思いきや、有権者の判断は冷静ですね。もちろん、態度を決めていない有権者の割合も大きいことから、実際の当選者数がどうなるかはわかりません。しかし、情勢が大きく変化することは恐らくないでしょう。

意外だったのは、第三極とされる維新、次世代の党が苦戦していることです。自民党と大きな意味で政策の方向性が異なるわけでは無いため、有権者は「だったら安倍にやらせればいいじゃん」と思ったのかも知れません。

右派・保守系の中で、自民党との明確な違いを有権者に認識させるのは難しいのかも知れませんね。そもそも多くの有権者は各党のマニフェストの原文など読まないでしょうから、よっぽど違う政策でも打ち出さない限り、自民党との違いを理解してくれないのでしょう。

民主党のマニフェストは目新しさも無くつまらない内容で、維新や次世代のマニフェストの方がはるかに具体的で説得力がありました。それでも議席を減らす第三極とは対照的に、民主党の選挙結果は微増のようです。おそらく「知名度」において第三極の政党より勝っていることが勝因と思われます。

つまり、有権者のほとんどが、政治的な課題を深く理解して政党を選んでいるわけではない、それがこの結果ではないかと思われます。どうしてもイメージは大切です。

有権者の関心を強く引く政策は、やはりサプライズが無ければだめでしょう。良くも悪しくも話題にならなければダメです。「消費税をやめる税制改革」とか「金融緩和のかわりに国民への給付金政策」とか、さらに大胆な「ベーシックインカム」なんていう、サプライズ政策もあるんですが、どの政党もガチガチの発想から抜け出せない。しかし、それくらいの大胆さが無いと、政党としての存在価値が認識してもらえないのではないかと思うのです。

「まあそんなとこだろうね」という政策ではなく、「本当に新しいサプライズ政策」、柔軟な発想こそ野党に必要なのかも知れません。