2015年1月11日日曜日

「規制」を「ルール」と読み替えてみれば

マスコミ総出で「規制緩和」を唱えていますね。消費税の増税の時と同じ匂いがします。ところで「規制」と言いますが、ルールと何が違うんですかね。単純に考えれば、両方とも「行動を制限する」ことに他なりません。しかし言葉の印象が違います。これは暗示が影響しているかも知れません。思い込みの事です。「規制」を「ルール」と読み替えてみればどうなるか?

「規制撤廃」「規制緩和」は良い事に聞こえます。
「ルール撤廃」「ルール緩和」は悪い事に聞こえます。

そう感じませんか?規制は悪くてルールは良いという暗示。

スポーツでは、規制と呼ばずにルールと呼びますね。たとえば、サッカーは足しか使わないのでボールをゴールに入れるという目的においては非効率的です。「これからの時代はルール撤廃だ」とか言って、手も使えるようにすれば、効率的になりますが、もはやサッカーではありませんね。

もちろん、これは冗談です。しかし「規制は不要」と言う人でも、「ルールが不要」と言う人はいません。スポーツにルールが必要なように、社会や経済活動においてもルールは必要でしょう。闇雲にルールを撤廃するとスポーツが成り立たなくなる。もちろん、理不尽なルールもありますね。オリンピックのルール改正は日本の選手に不利なように、不利なようにと変更されてきた、との話もあります。たとえばジャンプ競技とか。

規制はルールと何の違いがあるのでしょうか?闇雲に規制を撤廃するのではなく、その意味はどこにあるのか、よく考えないと、マスコミに踊らされるだけです。

何事にもルールは必要だと思います。