2015年3月1日日曜日

社会主義は金融改革で8割完了する

資本主義といえば、昔の古臭いイメージだと革命みたいな社会全体の大改造を想像するでしょう。しかし、自分はもっと簡単でシンプルだとイメージしています。金融の仕組みを変えれば、ほぼ8割は完了だと考えています。なぜなら、資本主義とは資本つまり「カネ」に支配された経済システムだからです。資本主義とは金融システムそのものです。

そして今、この金融システムが機能不全になっています。資本主義の金融システムは「カネからカネを生む」ことが動機となっているため、利子が得られないと投資が行われなくなり、これが世界経済を停滞させる原因となっています。「カネからカネを生む」という私利私欲によって金融が支配されているわけです。だから、カネが稼げないなら何もしない。やるのはバブルで利ザヤを抜くこと。絶望的です。

そこで、私利私欲によって支配される金融から脱却し、おカネを利子のためでなく、経済や社会のために循環できる仕組みに変える。資本主義はおカネを私利私欲のままにまかせる経済システムですから、金融改革は完全に資本主義を否定することを意味します。従ってこれを何と呼ぶか?社会主義と呼びます。経済や社会のための金融システムに変えるからです。単にそれだけの事です。

それだけの事ですが、金融システムを変えるだけでも社会は徐々に、しかし大きく変化し始めると思います。おカネが回り始めれば、あとは国民が私利私欲でも何でも、自由に経済活動を行う事で、放置していても問題の大部分が解決すると考えています。なぜなら経済活動つまり生産が活発になれば、税収も増え、社会保障のための財源も確保できるようになるからです。

おそらく、民主党とか共産党の見解とは全く異なるんじゃないかと思います。自分のいう社会主義と彼らの考える社会主義は雲泥の差があるはずです。自分に言わせれば、日本の左派こそが古臭い固定観念に縛られた社会主義の先入観を打ち捨て、新たな社会主義を打ち出すべきだと思います。

結局のところ、ポスト資本主義を何と呼ぶかなど、あまり重要ではありません。ですが、何か名前を付ける必要はあるでしょう。