2015年4月9日木曜日

金融制度は根本的に病んでいる

世界大恐慌の発生原因についてネットで調べていたところ、日本銀行金融研究所の金融研究・昭和63年「1929~33世界大恐慌について」と題されたレポートを発見しました。これは他に検索で見つかった記事とは比較にならないほど詳しく、メカニズムに関する具体的な推論・分析がされており大変すばらしかった。

しかしこんな素晴らしいレポートを昭和63年に出しておきながら、なぜその後の日本に失われた20年をもたらしたのか、非常に不思議でした。もしかすると日銀の行員は優れているが、日銀の審議員と日銀総裁がアフォーなのかも知れませんね。やはり司法と同じく、奴らには国民審査が不可欠です。

それはそうと、このレポートにおける金融街の腐敗ぶりは当時も今も、何も変わりませんね。利ザヤを抜くために群がる富裕層と巻き込まれる庶民の構図は、サブプライムローン崩壊を引き金とするリーマンショックに至るまで、かわることなく、世界に延々と繰り返されるバブルとバブル崩壊の構図です。大恐慌の反省といいながら、規制がかけられますが、結局はそんなもの役に立たず、何度も繰り返す。そりゃあそうでしょう。

腐った鯛は、煮ても焼いても、腐っているんです。

癌の患者に対して、癌を放置して虫歯の治療をしても、健康にはなりませんね。もういい加減にこんな幼稚で単純なことを、わざわざ複雑で解決が難しいように見せかけるのは止めましょう。

アベノミクスは左派の反論にも関わらず、確実に効果をあげるでしょう。問題はそのあとに必ず崩壊が来ることです。程度が大きいか小さいかはわかりませんが、確実に来ます。そして何度も何度もまた繰り替えすのです。いま、システムの改善をしなければ、それは大恐慌というツケを将来の世代に先送りすることになると思います。