2015年5月13日水曜日

御用新聞「読売」出動!~財政健全化

政府の経済財政諮問会議において財政健全化計画が発表されたが、その中では消費税の10%以上の増税を前提とせず、経済成長主導、名目GDP3%によるプライマリーバランスの確立を謳った。

ところが今朝の読売新聞ではこれを取り上げ、「名目GDP3%は難しい」と報じた。バブル崩壊以降に3%を達成したことが無いから、今後も達成が難しいとの主張である。これは財務省の意図をそのまま取り入れる御用新聞ならではの誤報、つまりミスリードを狙ったものだ。なぜか?

名目GDP3%と紙面にさかんに書くが、そのくせ実質GDPと日銀のインフレ目標については一切ダンマリなのである。バブル崩壊以降における低い名目成長はデフレつまりインフレ率がマイナスであることに大きな要因がある。名目GDP=実質GDP+インフレ率であるから、デフレだと低くなるのだ。

たとえば実質GDPをみるとバブル崩壊後も1~2%を達成している時期もある。この時にインフレ率がマイナスではなく、プラス2%程度であれば、3%は軽く超えているはずなのだ。ここに読売新聞のミスリードの核心がある。

現在は日銀がインフレターゲット2%を掲げており、中長期的にはインフレ率2%となる。その場合、実質GDP1%を達成するだけで名目GDP3%は実現するのである。つまり、目標としては実現可能性が極めて高いと言えるのだ。

御用新聞「読売」出動です。