2015年5月24日日曜日

NPT会議決裂 世界の本質はエゴ

核拡散防止条約(NPT)再検討会議が決裂した。核保有国、とりわけ今回議長案の反対に回ったアメリカや英国などの報道官は、いつも「平和」だの「人権」だのと偉そうに語るが、その実態はこんなものである。日本は相変わらず中途半端な立場に終始していたが、広島長崎の訪問を文言に盛り込む作戦に出て、これを拒否する中国に対し、中国の核兵器に対する消極的な態度を国際社会に知らしめる点では、外交的な成功を収めたと言えるだろう。

所詮「理想論」を語り合っても、騙されるだけである。口で美しい事を云いながら、互いになぐり合うのが外交だ。本気で「外国と仲良くしましょう」なんて考えてるのは、間抜けも良いところである。今回のNPTのザマを見て、外交の本質というか、ドライさ、エゴイズムに気が付く日本人が増える事を期待したい。

地球の文明を遥かに凌駕するような宇宙人が地球に来て人類が支配されでもしない限り、本当の平和など未来永劫に来ないかも知れない。実に愚かだ。