2015年6月27日土曜日

脅威なのは中国の台頭ではなく軍国化

マスコミの報道を読むと、しばしば「中国の台頭を日本が脅威に感じている」との表現が見受けられます。しかしこの表現には違和感がありますね。中国が経済成長してGDPが大きくなった、つまり「台頭」したからと言って、中国が脅威ではありません。そんなことが脅威だとしたら、アメリカは以前からずっと日本の脅威のはずですが、マスコミからそんな話が出てくることはありません。

脅威なのは、中国の軍備増強と、日本にあからさまな軍事的圧力を加えてくることにあります。中国は共産党の一党独裁政権で、しかも権力が1人の政治家に極めて集中しています。基本的に民意によって動く国ではないため、暴走する危険性が高い。そのような中国が軍事大国化することが脅威なわけです。

ですから「中国の台頭」は正確性に欠けると思います。台頭という言葉は経済的な拡大を連想させるからです。正確には「中国の軍拡の脅威」「中国の軍事大国化の脅威」という言葉を使わなければなりません。むしろマスコミがその単語を使わないのは意図的なのか?と疑ってしまいますね。日本のマスコミには、相当数の工作員が入り込んでいるとのウワサもありますからね。

中国が経済的に成長するのは歓迎ですが、もし軍事大国化して覇権を目指すというのであれば、国防上の理由から、日本としては中国の経済成長を妨害する必要があります。つまり中国の軍事的な脅威が増すのであれば、経済面における中国との友好関係を見直さねばならないのは、議論の余地もないでしょう。

経済だけが友好・・・なんて非常識です。