2015年6月3日水曜日

今の左派は保守的で革新性がない

多くの人は左派と言えば一括りにしてしまうと思うのですが、左派にも保守と革新があるんじゃないか、あるいは保守と革新があるべきじゃないかと思うわけです。

左派といえば、社会主義的な方向性、つまり貧富の格差のより少ない社会を目指す政党であると、世間では認識されていると思います。もう一つの軸としての保守と革新の違いはなんでしょうか。普通に考えると保守とは「現状維持」ですし、革新とは「現状の変更」になるんじゃないかと思うわけです。

そう考えると、現在の左派はものすごく保守的です。なぜかといえば、20世紀からずーっと同じことを主張しています。ほとんど変わりません。外交政策は「親中国、親韓国」ですし、憲法9条は未来永劫に変えない。経済政策に関しては、労働者の賃上げ要求、解雇反対です。もう、何十年も同じです。口を開けば何を話すか、聞く前からすべてわかります。それって、相当に「保守」だと思います。

その意味で、革新的な左派はありません。時代が変化し、産業構造や経済環境が変化するなかで、左派の主張も次々に変化して当然だと思うのですが、そのような左派は見当たりません。本当に革新的な左派はない。これが「左派低迷」の根本的な原因ではないかと思うわけです。

今までの左派が聞いたら「ぶっとぶ」ような政策を掲げる左派が必要です。そういうの、やりたいですねえ。今の右派にも左派にも、何も期待できないですから。