2015年7月14日火曜日

安全保障は「戦闘国家やまと」で

安全保障関連法案の話が憲法違反だとか違反でないとか、どうでも良い話で揉めていて、本当に「あるべき安全保障の姿」の議論など、どこかへすっ飛んでいる。呆れてしまった。

こうなったら解決策は「戦闘国家やまと」しかないでしょう。と聞いてニヤッとするのはマニアだけですね。かわぐちかいじ氏の空想漫画「沈黙の艦隊」の主人公が乗った原子力潜水艦「やまと」が元ネタです。物語では日本初の原子力潜水艦として誕生した「やまと」ですが、その後、主人公である艦長が潜水艦を「戦闘国家やまと」として独立宣言したわけです。そしてこのやまとが日本政府と安全保障条約を結んで、やまとが日本政府を守るという想定です。

憲法に違反しているとかしてないとか、憲法を改正するとかしないとか、もう面倒なので、全部やめ。そのかわり、自衛隊をぜんぶ「戦闘国家やまと」として独立させ、そのやまとと安全保障条約を結び、戦闘国家やまとが日本の国防を担うわけです。すると日本には軍備はまったく必要なくなります。そして日本が戦闘行為を行うこともありません。そのかわり、やまとが日本の防衛を担い、それに必要な資金や兵器その他を日本が提供するわけです。自衛官については、日本国籍の傭兵ということにします。

これで日本はまったく戦争しない国になりますよ。別の国に守ってもらうわけです。今だって半分は米軍に守ってもらっている状況ですから、違和感はないですね。そして「戦闘国家やまと」は彼らの憲法に従って、あらゆる戦闘行動が認められます。先制攻撃も可能です。集団的自衛権とか相手次第ですが。これなら憲法9条が文面どおりに守れますよ。そんな冗談も言いたくなるような、中身のない争いだ。