2015年7月2日木曜日

ギリシャはドラクマなくして再建なし

家で購読しているY新聞や、ネットの記事をみると、どうやらマスコミはギリシャに緊縮策を受け入れさせ、ユーロ圏を必死に防衛したいという感じだ。そのためギリシャ政府の無責任さをあげつらったり、ユーロを離脱するとギリシャ経済がダメになるような話ばかりでてくる。しかし、今こそギリシャはユーロを捨てるべきだ。

同じようなデフォルト問題を経験した国は滅んだか?その後は順調に復活しているではないか。再起不能になるどころか、短期間で経済成長路線に乗って、経済が絶好調になったのだ。アルゼンチンもそうだし、韓国も同じである(いまは再び落ち込み始めたが一時期はすごかった)。ともにデフォルト以後に通貨が暴落したが、その通貨安が輸出競争力を高めたのだ。

だから、ギリシアが経済を再建するには通貨安しかない。しかしギリシャがユーロ圏に留まれば、通貨安の恩恵を受けることはあり得ない。マスコミが騒ごうが何しようが、ギリシャが本気で再建するなら、ドラクマを復活させるしかないのだ。

もちろん、最初は大混乱になること間違いなしだ。しかし、それこそ「痛みを伴う改革」だろう。しかしこのままユーロ圏に留まれば、永久に「緊縮」という名の真綿で首を絞め続けられることになる。国民はユーロに加盟したことが間違いだったと認め、ユーロを捨てる改革を断行すべきだろう。