2015年7月23日木曜日

バブルかどうかは事後的に決まる

現在の日本の株価はバブルなのかどうか、これは判断不能でしょう。と言うのも、バブルかどうかは事後的に決まるからです。つまり、経済状況が変化したときに、あとから判断されるわけです。

現在の株価は株価収益率からいって高くないとの話があります。ところが現在の株価水準であっても、中国のバブルが本格的に崩壊して、中国経済がガタガタになればその影響で、日本にもかなり大きなダメージがおよびますから、日本の株価が崩壊する可能性があります。そうなったら「あの株価は、バブルだった」とマスコミがしたり顔で言います。

ところがもし、このまま中国経済が崩壊することなく、日本の金融緩和も継続するなら、株価はしばらく維持あるいはさらに上昇するかも知れません。となれば、現在の株価はバブルでも何でもありません。

株価が「ファンダメンタルで決まる」なんて言われますが、自分は信用できません。いわば「最初からバブル」だと思います。膨らみ続けて崩壊するという方向性を持つ。ファンダメンタルズを理由にして値上がりを続けるとしても、崩壊する時期を決めるのはファンダメンタルではないでしょう。そう思います。