2015年7月11日土曜日

ギリシャ支援はおカネでなく投資で

ギリシャにとって流動性確保のためにおカネが必要なのは当然ですが、ギリシャにおカネを援助したところで根本的には何も問題は解決しません。ユーロ圏の欧州各国はギリシャに緊縮ばかり求めていますが、ギリシャが経済成長しなければ債務が再びデフォルトすることは目に見えているのです。どうするつもりなのでしょう。

もし可能なら、日本もギリシャに支援すべきだと思います。が、カネをやってはいけません。ギリシャにカネをやっても飲み食いに使ってしまいます。そうではなくて、投資によってギリシャに会社を作るのです。もしEU向けの輸出工場が中国にあるのなら、中国からギリシャに工場を移転するのです。そうした企業に対して日本政府が強力な資金援助を行うわけです。とにかくギリシャ人に働いてもらわないと問題は解決しません。

ギリシャの人の25%は失業中であり、しかも若年者は50%が失業だといいます。それなら、ドイツなどの労働者よりも相当に割安の賃金で雇用できると思われます。たとえ賃金が割安だとしても、ギリシャ人にとって失業で給料が何もないよりは良いでしょう。そしてコストを抑えて製品を安く製造し、関税を気にすることなくユーロ圏へガンガン輸出するのです。

ギリシャの労働法規がどうなっているか心配ですが、日本の勤勉さとか仕事のやりかたを徹底的に叩き込んで鍛え直せば、ギリシャ人だってドイツに勝てるはずです。まあ理想に過ぎないかもしれませんが、それくらいやってやらないと、ギリシャはまた破綻しますよ。

ギリシャ人も、緊縮反対でデモを繰り広げるくらいのエネルギーがあるなら、経済でドイツを潰してやるくらいの気概をもたないとダメでしょう。ユーロ圏に留まるという事は、経済戦争で戦うことなんですからね。そんな根性もないなら、さっさとドラクマに戻るべきでしょう。