2015年7月5日日曜日

ギリシャ ドラクマ回帰でやりなおせ

ドラクマに回帰すれば一時的にギリシャ経済が大混乱になることは間違いない。マスコミは恐怖を煽る。確かに輸入品の価格が上昇して市民生活は困窮するかも知れない。しかし、そもそも生活物資を輸入に頼っていては国民を養うことなど到底できない。ギリシャの失業率は25%、若者は実に50%が失業者だ。こうした人々が働いて生活物資を生み出し、ギリシャ人みずからの力で財を生産しなければ経済は安定しない。

ユーロ圏に留まれば、いつまでも外国からの債務に頼って輸入に依存するだろう。だが輸入で生活を続ければ国内の失業者に働く場は提供されない。自らの足で立つことは永久にできない。ユーロの力に頼ってはならない。カネの力に頼れば、国内経済が腐り、ギリシャは滅びるだろう。

ドラクマに回帰して、国の経済を一から立て直すしかない。ギリシャはユーロ加盟で堕落したのだ。ドラクマに回帰して自らの足でしっかりと経済を支えることができれば、むしろEU(ユーロではない)とNATOの結束は強くなる。EUはそのためにこそ、ギリシャを支援すべきだ。

逆に、万が一にもユーロ圏を離脱したギリシャを欧州が鞭打つのであるならば、EUなど廃止した方が良い。