2015年10月12日月曜日

TPPダメ 規制があるから世の中面白い

あらゆる規制を撤廃してしまおうというTPPは、世の中を面白くなしてしまう。という考えもあるわけです。つまりすべての規制を撤廃して自由を優先すれば多様性が損なわれるという考えです。

例えば、オリンピックなどスポーツなんかには競技ごとにルールがあるわけで、男女別や階級別があるわけで、つまり「規制」があるわけです。これを取っ払って、すべての競技でルール無用にしてしまえば、およそ無茶苦茶になってしまいます。

格闘技はルール無用の無差別級レスリングだけに集約されてしまいます。ボクシングなど手にグローブをはめる行為は規制なのでやってはいけません。手だけで戦うのも規制だからダメ。そうなると、すべての格闘技がルール無用のレスリング。凶器持込みの規制を緩和すれば阿鼻叫喚の競技に早変わり。

陸上競技は距離無制限のマラソンに集約。倒れるまで走った距離と時間で順位を決める。死人が出るだろ。100mとか、200mとか規制してはいけない。さらには薬物も規制してはいけない。薬物規制なしの筋肉モンスターが競技場に跋扈するという、すさまじい状況に。

もちろんブラックジョークですが、スポーツを「ルール撤廃」で統合すると、こうなってしまうかもってことで。効率が悪くても、ルールがあるからこそ多様性があって面白い。もちろん規制ばかりではダメなことはあたりまえ。しかし、逆に規制をすべて無くせば良いわけでもない。

なぜ「全か無か」という発想になるのか、理解に苦しむ。