2015年10月16日金曜日

低所得者への給付金 少し違う気が

ニュースによると、低所得者に3~5万円の給付金を支給して、低所得者の消費底上げを図る案が政府内で浮上しているようです。消費税増税以後、低所得者の消費落ち込みが顕著だからだそうです。しかし、何か違う気がします。

消費者心理を理解しているとは思えませんね。消費税増税で消費が減ったからといって、増税で取られた税金分を給付すれば、消費が戻るなんて、あり得ません。これもあの「経済人」(世の中は経済的合理性に基づいて論理的に行動する人で構成されている)とかいう考え方なのでしょうか。そんなロボットのように機械的な反応をする人間はいません。

消費税の増税を給付金で戻すとすれば、増税による税収よりもコストが必要になるでしょう。だから消費税は欠陥税制なのです。3~5万円程度の給付金ではまったく役に立たない。政府の言い訳の材料になるだけだ。実にバカバカしい。

給付するくらいなら、消費税を減税せよ。
財源なら日銀が刷りまくってるだろ。