2015年12月11日金曜日

日本の左派は理論がないからダメ

自民党もダメだが、民主党はもっとだめだ。こんな民主党と維新の党が合流するというのだからまったく期待が持てない。なぜかと言えば、民主党には理論がなく、世界的な左派思想ともかけ離れた異質な存在だからだ。

世界的に有名な左派系の経済学者と言えば、ピケティ氏やクルーグマン氏だ。だから民主党の政策もそれに近いのかと思ったら大間違いだ。両氏ともに「消費税の増税に反対」している。クルーグマン氏は「財政出動をもっとやれ」という。ところが民主党は是が非でも消費税を増税するとしており、バラマキだと称して財政出動にも消極的だ。では、彼らの政策にはどんな経済学者のバックボーンがあるのだろうか?無いのである。

自民党内では派閥によって違うが、少なくとも安倍政権はリフレ派、マネタリストの経済学を採用している。だから浜田氏など経済学者のブレーンも居る。ところが、民主党はやっていることが経済学に則っていないので、ブレーンが居ない。つまり「政策が経済論的にめちゃくちゃ」なのだ。こんな連中に期待したら日本が沈没する。

日本共産党も同じだ。共産党ならマルクスに則るべきだし、時代遅れだというなら、修正理論を構築すべきだ。だか、そういう共産党の経済理論をテレビや新聞で聞いたことはないし、経済学者のブレーンも知らない。

となると、野党は経済ではなく、政治イデオロギー論争に終始することになる。国民は政治イデオロギー論争に期待しているのか?それはごく一部の人々に過ぎない。なぜ安倍政治に不満のある人が多いのに野党の支持率が伸びないのか?それは、野党の政治イデオロギー論争に興味などないからだ。

野党は安倍政権を見習い、経済理論を明確にし、ブレーンをもって理論武装して政策を国民に提示する必要がある。いまは経済論争の時代だ。