2016年1月15日金曜日

なぜ民主党はズレているのか

民主党は、与党だった時代からすでにズレてはいたが、政権交代後はますますズレてきた。ますます右傾化してきたのです。

なぜ民主党が右傾化するのか?与党時代にはやはり、財務省や日銀官僚の言うがままだったためでしょう。財務省の主導する増税と緊縮財政は共に右派であり、金融緩和への反対も右派だからです。こうして民主党が与党の時代は右傾化していたわけです。

一方、安倍政権に政権交代してから、安倍政権が行っている増税延期と財政拡大、さらに金融緩和は左派的な考えです。だから左派系の経済学者クルーグマン氏がアベノミクスに賛同するわけです。その左派系の政策を行う安倍政権の反対のことを、民主党がやろうとしています。なので、左派の安倍に対して右派の民主党という、意味不明の構図ができました。

世界的に珍しい、ガラパゴス左派=民主党の誕生です。左派の立場でありながら、やることは右派なのです。

自民党と反対の事をすれば良いわけではない。
自民党を超える事をする必要があるのです。

なぜ、ガラパゴス左派になってしまうのか?それは民主党議員のプライドの高さにも問題があるのかも知れません。「間違いを認める勇気がない」のでしょう。民主党は常に自分たちは正しい、過去においても、未来においても正しいという立場にしか見えません。それは、間違いを認めない朝日新聞や、官僚と同じような傲慢さを感じさせます。権威主義的で、無謬性を前提としているのでしょう。

世論調査でも、野党再編に期待しない人が半数以上を占めています。そりゃそうでしょう。反省しない野党が政界再編しても、何も変わらないに決まっているからです。民主党が反省したのか?そりゃあ反省したでしょう。ただし反省したのは考え方ではなく、手法にすぎないでしょう。

たとえば、ゴルフボールを木製のバットでたたいて失敗したので、反省して、今度は金属のバットで叩くことにしたわけです。そうじゃないだろ。反省したなら、バットじゃなくて、ゴルフクラブで叩けよ。

いい加減に生まれ変わらないと、民主党は終わりになるぞ。