2016年1月20日水曜日

文系学部の志望率が年々低下

先日テレビのニュースを見ていたら、大学の文系学部の志望率が年々低下していると報じられていた。一方で就職に有利な理系の志望率は増加しているという。確かに工学系の求人は今後も増えるでしょう。しかしそれで世の中は良くなるのか?

文系学部の志望率が低下することは、優秀な人材が集まりにくくなることも意味します。学部ごとの倍率はわかりませんが、文系と言えば経済学部があります。今日のように、長期低迷の経済が続き、しかも打つ手が無い様な世界経済の状況をみると、経済に関する学問はむしろ、より求められるようになるはずです。

しかし、実際のところ、経済学がカネになるかと言えば、カネにならない。文系全般にそうですが。経済学と言っても、サブプライムバブルの時期に流行した「金融工学」なるエセ経済学は、当時は儲かったんでしょうけど(崩壊するまでは)。

今や優秀な経済理論によって、マクロ的に経済システムを再構築する必要があると思うのですが、そんな逸材が出る可能性はますます低くなるのかも知れません。考えてみると、日本人のノーベル賞で、経済学賞はまだ誰もいないはず。まあ、日本だと経済学者が率先して消費税増税を推進するほどの経済音痴ですから、よっぽど人材が居ないのかも知れません。

学生の文系離れによって、こうした状況がますますひどくなるのではないかと心配です。とはいえ、自分も理系出身だったりするんですが。