2016年1月30日土曜日

金利で通貨を調整する時代の終焉

日銀のマイナス金利導入で賛否入り乱れて、大騒ぎになっている。だが、これは金利で市中の通貨量(マネーストック)を調整する時代の終焉を意味するかも知れない。もちろん「良いこと」だ。

金利でマネーストックを調整するという方法は、すべての通貨が「負債」であることを意味する。そうでなければシステムとして成立できない。だが、負債には金利支払いが付いて回る。だから金利を下げるほどマネーストックが増えるわけだが、金利ゼロでも借金する人が居なければマネーストックは増加しない。ついに、マイナス金利が導入された。

それでも、通貨が膨張しなければ、
それはシステムの破たんを意味する。

つまり、そもそも通貨を「負債」として供給するシステムは限界なのだ。これからは、通貨を「資産」として供給する時代となるべきだ。つまり政府紙幣である。政府紙幣は財政政策として市中に投入され、税によって回収される。マネーストックは財政支出と税率によって決まる。

政府通貨の時代が見えてきた。