2016年2月15日月曜日

アベノミクス 長期給付金あれば成功

最近の株価低落や円高を受けて、マスコミでは「アベノミクスが終った」と書きたてている。アベノミクスの柱だった金融緩和政策に限界が見えてきたからだ。

だからといってマスコミのようにただ騒ぎ立てるだけでは人々の不安を煽るだけだ。金融緩和を止めれば日本経済が良くなるわけでもない。確かに限界はあるが、もし金融緩和をしていなかったとしたら、事態はさらに深刻だったはず。問題はどうすれば良いかだ。それほど難しいとは思わない。

世の中のおカネの循環を良くするためにおカネを増やすのは良いが、その増やしたおカネはすべて銀行の金庫に入っている。このおカネを主に企業が借りなければ、どれほどおカネを増やしても世の中に流れ出さない。だから「おカネを増やした」という実感が国民には何も感じられないわけです。これじゃあ、個人消費も増えるわけがありません。

円高、しかも中国経済をはじめとする世界経済が低迷している状況で、どこの企業が好き好んで銀行からおカネを借りるでしょうか?常識的に考えてもあり得ない。結局のところ銀行からおカネを借りるのは「投機筋」ばかりであり、そのため、株や先物などの資産市場におカネが流れ込んで値上がりし、バブルの様相となる。バブルは不安定なので、最近になって大きく下落したが、こうした値動きに実体経済が振り回される。困ったものです。

何のことはない。企業が借りないなら、増やしたおカネを国民に給付すれば良いだけです。おカネを刷って銀行に積んでも世の中には回らない。回ってもバブル。ならば、おカネを刷って国民に給付すれば良いのです。もう日銀が200兆円ちかくもおカネを刷っているわけですが、これほど多額のおカネがあれば、国民に配れば1人毎月3~4万円程度の給付は可能でしょう。いまは現役世代の負担が大きいと言うから、生産年齢の人に限定して給付しても良い。現役世代は消費も大きいですし。例えば毎月3~4万円の給付を3年間継続する。これで確実に消費が伸びますよ。

金融緩和して、貸し出し、つまり借金を増やすことで景気を良くするのは無理。しかも、借金がどんどん膨らむけど、そのあと金利が上がったらどうなるの?日銀がいま大量の発行してる現金を銀行の金庫に積むんじゃなくて、国民に回せばいいだけ。

なんで、そんな簡単なこともできないんですかね。
このままなら、アベノミクスは失速して墜落するよ。