2016年3月25日金曜日

中国バブル崩壊 事後処理は?

中国の経済崩壊はいよいよ近づきつつあります。ただし中国は資本主義のルールに縛られないのが強みです。だから、崩壊を顕在化しない方法ならある。不良債権をすべて中国の中央銀行が買い取れば良いわけです。

最近の記事を見ていたら、中国政府が企業の負債を株式に変えて銀行(債権者)に渡す「債権の株式化」の話が出ていたが、面白い方法です。でも、それだけだと銀行の流動性が損なわれる様な気がする。最終局面では人民銀行が不良債権を全部買い取ることになると思います。それで帳簿上は問題が解決するのではないでしょうか。ハイパーインフレになるかも知れませんが。

問題は、その場をしのいでも、性懲りもなく再び同じことを繰り返す可能性があることです。結局のところ、過剰生産分野の企業を整理して、他の産業を興さなければならない。もちろん、同時に生産と消費がうまく回転するようにしなければならないから、貧富の格差を縮小して庶民の購買力を向上させなければならない。言葉で書くと簡単だが、資本主義だと企業や個人が勝手に動くのでコントロールが難しいです。共産主義のような統制経済でなければ、これは非常に難しいアプローチだと思う。

いっそ中国は共産主義に戻ってみてはどうか?
もちろん共産党員の私腹は庶民に再分配だ。