2016年5月12日木曜日

日本が核廃絶を主導なら核大国化しかない

本気で日本が世界の核兵器を削減し、廃絶を目指す決意があるのなら、日本が核兵器を保有し、世界最大の核保有国になるしか方法はありません。理由は簡単です。

核兵器の持たない国が、核兵器を持つ国に対して「核兵器を削減しましょう」などと言っても冗談にしかならないからです。たとえば日本がアメリカと同じ弾頭数を保有した時、初めて「同じ数の核兵器を削減しましょう」と言えば交渉が可能となります。極めて原始的で野蛮な方法ですが、いまだに世界は原始的で野蛮な理論で動いています。マスコミによってオブラートに包まれているだけのことで、一皮剥けば動物の本能がむき出しだ。

人間は、自らより強力な外圧によらなければ、武力を廃棄する事はありません。これは理性など通用しない人間の本能に関わる性質です。警察組織という圧力があるから人々は武装しないし、その必要もない。もし本当に世界から核兵器も通常兵器もすべて廃絶できるとすれば、人知を超えた強大な警察力、たとえば宇宙人によって世界が支配されたときでしょうw。

つまり、力をもってしか「核なき世界」は実現しない。

その一つの方法論は日本が核大国になること。別の方法は国連軍が超国家的な抑止力を担保すること。いずれも実現の見込みはないでしょう。つまり核なき世界など偽善にすぎず、その言動の目的は「現状の世界支配構造の維持」にあると考えるのが自然でしょう。