2016年5月3日火曜日

日本の左派政党は「偏向」している

自分は労働者階級です。で、労働者階級であれば労働者の政党、つまり一般的な基準で言えば、左派系の政党を支持したいと思うわけです。ところが日本の左派は「偏向」が激しくて違和感が強いです。しかもどの左派系も同じような偏向を示します。

特に違和感が強いのが、集団的自衛権への拒否反応や原発即時全廃という話、あるいは普天間基地の辺野古移設反対、といった分野です。左派と言えば社会主義だと思いますが、いったい、これのどこが社会主義と関係あるのでしょうか。というか、社会主義であっても集団的自衛権を認め、原発を現実的段階的に廃止し、辺野古移設を認めたとしても、何の矛盾もありません。

なぜ、そのような左派が日本にないのか不思議です。
判で押したように一つの方向に偏っている。
その方向は「親中国」。彼らの行動はすべてこれで説明が付く。

日本には「偏向していない左派」が必要だと思います。ニーズはあると思います。既存の左派に辟易している労働者階級は少なくないのではないでしょうか。

特に労働者の政党であるはずの民進党は最低です。消費税の増税を強力に推進してますからね。左派系であれば、本来ならピケティ氏の主張するような、資産課税によって資産格差を是正しつつ、それを社会保障財源に当てるような方法論を考えるはずでしょう。ところが右派系である財務省の論理を組み込んで、緊縮財政と消費税の増税に突き進み、格差の拡大に貢献するらしい。しかも金融緩和に反対の方向にある。最低賃金を引き上げる選挙公約は左派系だが、マクロ的アプローチがなければ、単なる企業いじめとなる。むしろヘリマネのような給付金で広く国民の所得の底上げを図るべきですが、バラマキ反対と大騒ぎしているのが民進党だ。こんなのが政権をとったら労働者はおわりです。

日本には偏向していなくて、まともな経済政策を考えられる左派系の政党が求められています。なぜか日本にはそういうまともな左派政党がいままで一つもない。

左派政党はいい加減に冷戦時代の古いイデオロギーから脱皮して、
まともな社会主義を目指す政党に生まれ変わるべきだ。