2016年6月10日金曜日

左のお花畑と右のお花畑

一部の左派の人たちは「お花畑な人々」と呼ばれることがあります。たとえば「北朝鮮にリアルな脅威はない」という人だったり、日本が武器を持たなければ侵略されることはないから自衛隊はいらないとか、まるで世界を性善説で考えるような人たちです。左派的な価値観を疑うことなく信じています。そんなわけで、「左派お花畑」というイメージが多いと思いますが、それだけではないと思います。

右派にもお花畑があります。それが新自由主義です。新自由主義者は資本主義の価値観を疑うことなく信じ切っています。そのため、グローバリズム、自由競争、成果主義、規制緩和、移民推進といった資本主義的な政策を推進すれば世界がハッピーになると信じているわけです。資本主義的な性善説のような感じです。これが右派のお花畑です。

左のお花畑が非現実的であると同様に、右のお花畑も非現実的です。世界が資本主義の価値観を徹底的に推進した結果、世界中で格差が拡大し、失業が増加し、移民やテロが増えています。ところが、お花畑の人々にはこれが見えないようです。思い込みが激しいと現実が見えなくなるのは、右も左も共通のように思われます。