2016年6月16日木曜日

近年で最も面白くない国政選挙になりそう

参議院選挙が近づいてきました。そろそろ各政党のマニフェスト(公約)が出そろったようです。まだ読んでいませんが、ニュース報道を見る限り、サプライズも何もない、極めてつまらない選挙になりそうな予感です。

自民党は相変わらずですが、野党も相変わらず。アベ政治の暴走を許さないのは良いが、では新しいビジョンを感じさせるような政策を打ち出したかと言えば、ニュースを見る限り何もなかった。もし「政治に奇策はない」などと野党が自己弁護するのなら、革新政党としての存在意義はない。

公約・マニフェストには、短期的に実施する政策だけを書けばよいのではない。そんなものはビジョンでもなんでもない。企業経営で示されるロードマップ、マイルストーンのような説明が必要でしょう。政権を取ったら、1年以内、3年以内、10年以内の目標が見渡せなければ意味がないです。

そのためには、経済運営、つまり長期的なマクロ政策が極めて重要です。そのうえで、短期的なミクロ政策が生きてくる。

もちろん、スローガンの羅列は論外ですし、また逆に、すぐに実行可能な公約だけでは、官報と同じレベル。

と思うのですが、ニュース報道を見る限り各党の公約からはそれらを感じられませんでした。これから時間を見て公約に目をとおしてみるつもりですが、今回の参議院選挙は近年で最も面白くない国政選挙になりそうな気がします。