2016年10月6日木曜日

私的にはデフレが有利なのだが・・・

私は自分のブログにおいて、金融緩和や財政出動、インフレターゲットなどインフレを擁護する発言をしています。しかし、私的な状況から言えば、自分にとってはインフレよりデフレの方が有利です。なぜかといえば、老後のために個人年金をやってるからです。

基本的に政府の年金制度はあやしいと思っていたため、仮に政府の年金が破綻しても老後に餓死することがないよう、個人年金にかなりのおカネを突っ込んでます。インフレにならなければ、何とか死なない程度に生活できるよう準備してます。その意味で、実はインフレになると計画がご破算になるかも知れないので不安はあります。デフレの方が良いのはそのためです。

しかし、デフレで日本がますますダメになってゆくのは、見るに耐えないと思うのです。デフレで貧困化する若者を尻目に、自分の老後をデフレに頼るなど不健全です。だから自分はインフレを容認しているんですね。日本を信じているんです。若者を信じている。だから、日本は成長しないとか、山を降りるとか、そういうことを平気で発言して、デフレを容認している連中には賛同できないんです。極めて腹が立つのです。

日本経済は必ず良くなるはず。確かに人口が減れば総額としてのGDPは伸びないけれど、一人当たりの生産力、つまり一人当たりの豊かさはまだまだ伸び続ける。人類の科学技術がそれを必ず可能にするはずであり、それを阻んでいるのは社会の制度的な欠陥であると思うのです。その欠陥を、欠陥と知りながら既得権益集団が自分たちのエゴのためだけに「カネを」守っている、そう考えています。まさに貯め込んだカネを必死に守っている。そのために経済が死んでゆく。

その制度的な欠陥を叩き壊し、科学技術の進歩を人々が正しく享受できるシステムを作り出せば、たとえインフレになったとしても、年金制度は必ず維持できる、むしろ支給額がもっと増加するはずなのです。技術の進歩により国民一人当たりの生産力が拡大すれば、国民が豊かになるのは当然だからです。あまりにも当たり前の話ではないでしょうか。

だから、自分の老後をデフレには頼りたくない。貯め込んだカネにすがるのではなく、未来に達成される財の生産力によって老後の生活を支える方に賭けたいと思っているのです。

カネの価値のために経済を殺すべきではありません。