2016年12月12日月曜日

ツイッターはケンカ発生装置 改良必要

ツイッターを見ていると、難癖の付け合い、ののしりあいのような不毛なことになっているのを見かけます。特に政治経済、思想信条の話になると、大騒ぎになっています。営業職であれば誰でも知っていますが、お客様と政治経済、思想信条の話をしてはいけません。喧嘩になるからです。それくらいやっかいな分野なんです。

日常生活では、周りの人に面と向かって異論を言いませんし、そもそも、他人と政治経済、思想信条の話をすることは滅多にあるものではありません。多くは仕事の話か趣味の話、他愛も無い話です。ですから、様々な考えを持つ人が周辺にいても、争わず、比較的平穏に生活しています。

ところが、ツイッターなどSNSの場合、いきなりこれらを直球でぶつけ合います。しかも急速150Kmなんかあたりまえの世界で、世界最速で顔面を狙ってきますw。なんでこうなってしまうのか。

会話であれば、特定の相手に話さなければ何も伝わりませんが、SNSの場合、不特定多数にいきなり伝わります。これを見た人の価値感や考え方が発言者と同じであればまったく問題ないのですが、異なる場合、まったく面識のない相手にケンカを売るのと同じ効果があります。発言者にケンカを売る意図などまったくなくても。

つまり、自分と異なる意見を目にした人は、藪から棒に、まるでケンカを売られたような気分になります。なので、多くは感情的になって、反論のリツイートをするわけですが、感情的になっているので、これがかなり強烈な言葉を使う場合が多い。

一方、最初の発言者は、誰かにケンカを売ったつもりが無いのに、いきなり過激な言葉で反論、あるいは罵られますから面食らいます。そして多くの場合は同様に感情的になって、反論。ケンカの火蓋が切って落とされますw。

ツイッターはケンカ発生装置であるw

しかも、こうしたSNSによる罵りあい、異論との接触が多くなると、人間は性格的におかしくなってきます。意固地になって心にゆとりが無くなり、考えが過激化して、しまいには、ちょっとしたつぶやきに対して「お前殺すぞ」くらいの勢いで反応するようになる。SNSによって、そんな人間がどんどん増加し、ネット社会が殺伐となっている気がするのです。

前述のように、こうしたトラブルは実生活では生じにくい。SNSによってこうしたリスクが増大するといえます。相当な人格者か、鈍い人間でもない限り、ツイッターで自分の思想信条をぼろくそに発言するツイートを見て平気で居られる人はいません。とはいえ、発言を禁じてしまうと、ツイッターの意味がない。というか、人間に「理性に溢れた思いやりのある発言だけしなさい」と命じるのは無理です。残念ながら、人間はみな愚かですから。そんなことなら、ツイッターを禁止したほうがよいくらいです。

ですから、ツイッターの機能を改善していただきたい。

日常生活と同じ程度に、異論との接触度が下がるよう、機能を追加すべきです。そうしなければ、ネットは毎日がののしりあいの世界になってしまうでしょう。これには人工知能を利用すべきでしょう。特定の単語を含むツイートをブロックするだけは済まないからです。ある程度、文意を理解してブロックしなければなりません。

あらかじめユーザーの性格や価値観をアンケートなどで絞り込んだり、「いいねボタン」のほかに、「嫌いボタン」(自分にしか見えない)も追加することで、ブロックすべき文意を想定し、フォロワーのリツイートを含めてフィルタリングするわけです。

もちろん、とにかく殴り合い議論好きな人には、そういうのを可能にするデスマッチ金網リングのような場を提供してもよいでしょう。SNSにおけるPVP機能ですw。対戦マッチング機能も追加しましょうw。

もっとスマートな方法があるかも知れません。いずれにしろSNSについては、異論との接触度合いを日常生活並みに調整する機能を持たせなければ、ネット社会が殺伐とするだけでなく、それを利用する人の人格にも悪影響を与え、さらには実社会にも良くない結果をもたらすような気がするのです。