2016年12月2日金曜日

不況の原因は簡単なんです

不況の原因は恐ろしいほど簡単です。新聞マスコミ御用学者が、単刀直入に言及するのを避け、回りくどく説明しているから、わかりにくいだけです。ハッキリ言えばいいんです。

資産家や大企業がカネを貯め込んでいるから、
他の人にカネが回ってこない。

麻生太郎も言ってましたね、
「おカネそんなに貯め込んでどうするんですか」。

これです。世の中のおカネの量が一定とすれば、誰かが大部分を貯め込んでしまうと、他の人には回らなくなる。当たり前ですね。これがそもそもデフレの状態を指します。

こうした問題は以前からあるわけですが、それでも経済成長の著しいころは「投資」つまり、資産家が新規発行(既発行ではない)の株式や社債を購入することでおカネが回っていました。しかし、先進国ではすでに投資はほとんど望めない状況になりつつあります。こうなると、その解決方法は2つしかないです。

①貯め込まれたカネに課税して政府支出する(金融資産課税)
②新たにおカネを増やして政府支出する(ヘリマネ)

このどちらかです。もちろん政府支出は給付金でも公共投資でも良いでしょう。ベーシックインカムでも良い。いずれにしろ、多くの消費者におカネを分配し、消費を拡大しないと不況は解消できません(有効需要)。このどちらも否定すれば、不況は永久に解決できないと思われます。

相変わらず成長戦略でおカネを回そうという話を、新聞マスコミ御用学者は大好きなようです。効果が無いとは言いませんが、それで動くおカネなど知れているでしょう。失われた20年にわたって「構造改革で投資を増やす」とか言ってましたが、いったいどれほど効果があったのでしょうか。

難しく考える必要はないと思います。カネを使わず、膨大に貯め込むヤツがいるから、おカネが回らないんです。だったら、その貯め込んだおカネに課税するか、新たにおカネを発行するしか解決法はありません。

片方だけだと影響が大きいので、
両方とも、半々やるのがいいと思います。