2016年12月28日水曜日

来年はもっとベーシックインカムが話題になる

最近は人工知能やロボットによって雇用が奪われる「技術的失業問題」が、さかんに記事に書かれるようになりました。しかし、5年ほど前には、技術的失業の話を取り上げる評論家もマスコミもほとんどありませんでいた。当時からそうした懸念はあったはずなのに、まるでそれに気が付かないかのようだったのです。

これだけ騒がれるようになったのは、人工知能の研究成果が本格的に明らかになってきた、つい最近のことです。つまり、この技術的失業問題の話題は、まだ始まったばかりです。そうした記事は来年はもっと頻繁に見られるようになるはずです。

そして、それと同時に、その対処法として有望である、ベーシックインカムの認知度がさらに高まると断言できます。来年は、ますますベーシックインカムの話題が熱くなるでしょう。同時に、それをどのように社会に導入するか、実現可能な仕組みや手順について具体的に考える人も増えるでしょう。ベーシックインカムを段階的に導入することはそれほど難しくない、と主張する識者が増えるかも知れません。

現在は日本の自民党も民主党も、もちろん共産党も、技術的失業問題についてはスルーを決め込んでいます。はたして、どの政党が本格的にこの問題に食い付いて来るか、来年はそこが見どころかも知れません。あるいはどの政党もあいかわらず技術的失業問題をスルーし続けるなら、いよいよ、既成政党には見切りを付ける必要があるかも知れませんね。

イタリアの五つ星運動のような、インターネットを駆使した、新たな政党・政治運動が期待されますが、はたして、その核になるようなカリスマ性のある人物が登場するかどうか。これについては、残念ながら望みは薄いかも知れません。

一方、来年もデフレ不況が続けば、再びヘリコプターマネー政策の話が出てくるかも知れません。ヘリマネはベーシックインカムの導入にとって非常に有効なステップになりますし、ヘリマネを肯定する経済学者や評論家も大勢います。やろうと思えば短期間で実現可能なヘリマネをどんどん推したいですね。

来年はもっとベーシックインカムの認知度が高まる年になるはずです。みなさんで盛り上げて、ベーシックインカムにとって明るい年にしたいと思います。