2016年12月19日月曜日

ところで資本主義の将来目標は何なの?

現代の経済は資本主義経済です。共産主義経済は滅亡してしまいましたので、今は資本主義しかないんですけど。ところで資本主義の将来目標って何なのでしょうね。資本主義をずっと続けて、どんな社会にするのか、つまり将来ビジョンはあるんでしょうか。そういう記事は新聞マスコミでは、とんとお目にかかりません。

まさか、このまま資本(マネー)がどんどん無制限に拡大して、超巨大資本が経済システムに君臨する世界を目指しているわけではないでしょう。1%の人が地球の富の99%を保有する世界を目指しているはずはなくて、普通に考えると、すべての人が豊かで幸福に暮らす理想社会を目指しているのではないかと思います。つまり、ある意味で、この目標は資本主義であろうと、共産主義であろうと、グローバリズムであろうとナショナリズムであろうと、同じはずだと思うのです。違うのは、そこにいたるロードマップ、手法だけのはず。

ところで、現代の日本は国民の所得が減少し、貧困がどんどん拡大してますよね。にもかかわらず、政治家やマスコミが推し進める資本主義とグローバリスムをこのままずぅーっと続けると、すべての人が豊かで幸福に暮らす理想社会にたどり着くんでしょうか。そういう根拠が何かあるんでしょうか。それとも、根拠はないけど、いつの間にか格差が縮小して、みんな幸福な社会になると。そんなはずはないですよね、何かを変えなければ、そのままズルズルと行くでしょう。

ところが、世界を支配する政治家や新聞マスコミは、このまま資本主義とグローバリズムをさらに推し進めるしかないという。今までの方向を何ら変える必要はないと。資本主義とグローバリズムをさらに推し進めると、いつの間にか格差が縮小して、みんな幸福な社会になると。

そんなこと信じられますか?だから大衆は怒っているんですね。

いったい、世界の政治家は、新聞マスコミは、御用学者は、どんな未来を描いているんでしょうか。ちっともわかりません。見えるのは、世界中で富が富裕層に吸い取られ、貧困が増加し、デフレが慢性化し、テロや難民が押し寄せ、中国やロシアの脅威が増加していることだけです。