2017年1月12日木曜日

日韓歴史問題のベストな解決は

韓国の過激な市民団体が日本総領事館前に設置した従軍慰安婦像を韓国政府が黙認しました。これを受けて、再び日韓政府の関係が悪化しています。この機会に日韓の歴史問題全般に関して考え直すべきだと思います。それは「韓国にとってどのような解決状態が最善であるか」です。それぞれのケースで考えてみると何かが見えてくると思います。

①韓国の主張が正しいとする場合

この場合、日本が行ってきた残虐行為は捏造ではなく、すべて本当であると認めることになります。つまり当時の韓国の人々は、徹底的に弾圧され、殺され、搾取され、完膚なきまで叩きのめされた、弱小な民族という事実認定になる。そうした内容の歴史教育をいままで韓国の人々が受けてきたわけですが、その結果、日本に対する憎悪感情とともに、激しい劣等感、強烈な被害者意識が心に刻み込まれます。そして、その被害者意識は死ぬまで消すことはできません。精神の傷は、日本が謝罪しても決して消えることはありません。

それは精神的外傷として、長期にわたって韓国の人々の精神に悪影響を与え続けます。もちろん、そうした記憶を24時間意識しているわけではありません。それは無意識の下に隠れて、無意識のうちに韓国の人々の意識、ものの考え方、感情に影響を与えます。そして発作的に抑えきれない怒りの感情がこみ上げてくるでしょう。

驚くべきことに、彼らが実際に残虐体験をうけたわけでは、まったくないにもかかわらず、そうなるのです。教育による仮想体験を通じて、人為的に精神的な傷を埋め込まれるのです。

それは未来永劫に歴史教育によって、将来のすべての韓国の若者に対して行われるでしょう。無垢のまま純真に生まれてきたすべての若者は、こうして歴史教育によって強烈は被害者意識を精神に植え付けられて、人生を生きてゆくのです。それが健全な行為であるとは思えませんが・・・・。

②日本の主張が正しいとする場合

この場合、日本が行ってきたとされる残虐行為の多くは捏造であり、日本の韓国統治は、当時世界で普通にあった程度に抑圧された統治であったことになります。また、「良い面も悪い面もあった」との客観的評価がされるようになります。このような視点からの歴史教育は韓国の人々に対して心の傷を与えるものではありません。日本への反発を覚させるでしょうが、その程度は低いですし、被害者意識、劣等感、自尊心の毀損も相対的に弱いものになるでしょう。心の平穏は保たれます。

ですから、こうした客観的な歴史教育になれば、韓国の若者は仮想的に被害者体験を受ける事もなく、いたって健全健康な精神のまま成長することになると考えられます。抑圧感情のない健やかな人間へです。それは欧米列強によって蹂躙されたベトナムやインドなど他のアジアの国と同じ程度でしょう。

韓国の人々は、いたずらに日本に劣等感や憎悪感情を持つことなく、客観的かつ冷静な精神、あるいは対等な立場で日本人と接するようになるはずです。わだかまりのない、未来志向の関係が良い形で構築されるでしょう。感情に突っ走ることなく、韓国の人々は多くの実利を得られます。

さて、合理的に考えた場合、どちらが有益でしょうか?
悩むまでもないはずです。