2017年5月3日水曜日

9条護憲運動をより効果的にする方法

憲法9条の考えは素晴らしいと思いますが、日本の憲法だけに9条があっても平和への効果は限定的です。世界中の国の憲法に同じ条文を載せて、初めて効果的に機能します。9条護憲運動の前提は、そこになければならないと思います。

憲法9条の考えが素晴らしいことは疑いの余地もありません。しかし、日本が外国に武力行使しなくとも、外国が日本に武力行使する可能性は排除できません。それは誰でも理解できることです。ですから、平和な世界を実現するには、日本の憲法9条と同じ「不戦の誓い」「武力放棄」を世界中の国の憲法に明記させる必要があります。つまり、そうした運動が欠かせないと思われます。

もちろん世界中を飛び回ってデモ活動するのは難しいですが、少なくとも日本と外交関係があり、日本国内に大使館があるすべての政府に対しては、それらの国の大使館前でデモを行い、各国政府に啓蒙活動を行うことは十分に可能だと思われます。とりわけ日本に地理的に近い国において、その優先度が高いのは明らかです。中国、韓国、北朝鮮の大使館(北朝鮮は大使館が無いので、朝鮮総連でOK)には、ぜひ「憲法9条の精神を、貴国の憲法にも反映させよ」との啓蒙デモ活動を行うべきではないかと思うのです。そして、中国、韓国、北朝鮮の政府関係者から、自国の憲法に不戦の誓いを反映する是非について、コメントを求めるのです。それを新聞マスコミで大々的に報道します。

自国の憲法については、それぞれの国民が考えること、そう思われるかも知れませんが、平和とは国家間の関係性で成り立ちますから、自国だけでは意味がありません。当然ですが、他国の国民に働きかける必要があり、その一つの方法として外国大使館に働きかけるというものです。その映像がマスコミを通じて、その国で報道されれば、その国の国民にも影響を与えます。

憲法9条はすばらしい、しかし日本政府だけに求めても効果は極めて限定的で、あまり期待できません。憲法9条の精神を全世界の憲法に乗せるべく、護憲派デモの皆様には世界の大使館前で啓蒙デモ活動を行っていただきたいと思います。イヤミで言っているのではありません、行うのであれば、より有効性を高める方法を検討するのは当然だろうと思うのです。

逆に、日本政府だけに「不戦」「武力放棄」を求めれば、それは図らずも、結果的に「外国勢力を利する」ことになってしまう場合があります。それは不本意なことです。そうした意味からも、是非、中国、韓国、北朝鮮の大使館にも押しかけて、「憲法9条の精神を貴国の憲法にも乗せろ大運動」を繰り広げてくださるよう、心よりお願い申し上げます。