2017年12月27日水曜日

究極の選択(核兵器保有か貧困か)

北朝鮮は核兵器の保有か国民の貧困かの選択を迫られている。それは北朝鮮だけではありません。日本は核兵器の開発を捨てて、国民の貧困を免れたと考えるべきでしょう。

アメリカ、中国、ロシアといった国連の安全保障理事国によってほぼ独占されている核兵器。その核兵器の独占は「核不拡散」の大義名分の下で守られている。しかも、核保有国は自分達の核兵器の数を削減しようとはまったく考えていない。

核保有国がのうのうと核兵器を保有し続ける一方で、あらたな核保有国が増えるのを妨げているのです。そうした核保有国に対抗して自国の安全保障、外交上の優位を確保するために核兵器を保有しようとする国が現れたとしても何ら不思議はありません。それが北朝鮮であり、イランです。

しかし、彼らは核兵器を保有しようとするだけで経済制裁を受け、国民は貧困に追い詰められるのです。北朝鮮は行動が異常なので、とんでもない悪い連中に見えますが、核兵器開発の核心部分だけ見れば、単に安全保障理事国と同じような核ミサイルを保有しようとしているだけです(もちろん北朝鮮は国として正常ではない)。

もし、日本が核兵器を開発しようとすればどうなるか?たちどころに経済制裁を受けて、国民が貧困になると思います。アメリカだけでなく、中国もロシアも猛反発して、日本を潰しにかかるでしょう。どんなにこれまで日本が平和主義だったとしてもです。日本には死んでも核兵器は持たせない。核を持たせるくらいなら潰す。

もちろん、北朝鮮の核兵器保有を認めろというのではありません。核保有国の欺瞞に辟易しているのです。アメリカも中国もロシアも。こいつらはみんな同類です。

北朝鮮の核兵器を廃止させたいのなら、核保有国の核兵器の廃止と引き換えにするのが、核なき世界へ向けての正しい考えではないのか。「オレが止めるからお前も止めろ」。なぜアメリカも中国もロシアもそう言わないのか。そして新聞マスコミは、なぜそういう意見を出さないのか。それは完全にタブーなのでしょう。

地球上からアメリカと中国とロシアが同時にいなくなれば、地球はかなり平和になるんじゃないでしょうか。沖縄の基地もいらなくなりますよ。