2018年5月26日土曜日

人口減少は社会の異常性を示唆する

通常の環境下においてすべての生物種は個体数を増加します。ところが人間は社会が近代化するほど個体数が減少し、生物としてあり得ない方向にあります。これは環境に異常があることを示唆します。

人間も生物種のひとつに過ぎませんので、そうした観点から見る必要があります。生物は通常の生息環境においては、必ず個体数を増やします。生物は環境に強く影響されます。ですから、人間が個体数を減らすことは、その生息環境が劣悪化していると考えることはある意味で当然でしょう。

では、どのような劣悪化が考えられるのか。まだ検討を始めたばかりなので、分析はこれからです。しかし、人口の減少化はいわゆる近代化と深く関わっていることはほぼ間違いないでしょう。なぜなら、原始時代、あるいは途上国においては人口が増加しているからです。つまり、先進国になるほど、いわゆる近代化が進むほど人口減少傾向になるのです。

これは、一見すると近代化は人間の生息環境を改善しているかにみえて、その本質的な部分において、むしろ何らかの環境が劣悪化していると推測されます。それは一体なにか。


単なる価値観の多様性、価値観の変化が人口減少の原因であるとの考え方には否定的です。もし仮に価値観だとしても、その価値観を生み出している社会環境に、繁栄を抑圧する何らかの悪環境があるはずです。

原始時代と現代において、あるいは途上国と近代資本主義国において、どのような環境相違があり、そのうち、どれが人間の個体数増加に対する抑圧を生み出しているのか?これは大きなテーマのような気がします。

翻って、新聞テレビの軽薄なこと。日本が人口減少すれば、移民をつれて来れば良いと主張する。根本的な課題の分析もされず、対症療法で問題解決を先送りする姿勢。絶望的なほどの無能さです。失礼ながら、彼らの知的レベルを疑わざるを得ません。こんな連中の主張を聞いていても、本質は何も理解できず、ただ人類は流されるがままに滅んでゆくかも知れません。